アメリカのあるオーディション番組でのこと。

4人の審査員が審査し、アマチュアの方が勝ち進んでいく公開番組。

よくテレビで見ますよね。

そこに、ひとりの男性がヘッドセットマイクをして登場。

年齢は35歳から40歳位。 少し砂漠化した頭頂部が悲しく映る、冴えない感じの外見。

ところがこの男性の声が、

まるでカラオケルームのエコーツマミをMAXまで上げた様な、

異常に上手いボイスパフォーマンス。

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あの、声が遅れて重なりながらフェードアウトしていく感じ、

分かりますよね? わからない? ほら、あの、うぉんぉんぉんって感じ… えー、

 


文字で表現しようとして無理だということが判明したので、ちょっと落ち込んでました。

とにかく上手すぎるんですよ!

技も豊富で、 ブーメランエコーとか、 元に戻るエコーとか… わかんないか。

 

とにかく会場は大盛り上がり。 審査員も大ウケ、裏のスタッフも声を出して笑ってます。

本人も、ウケてるのがハッキリ確認出来てるらしく、

満面の笑顔でそのパフォーマンスをやり切りました。

 

相当練習したはずなんです。

想像して見て下さい。 アラフォー男が、毎日エコーの練習してる姿。

周りの目が気になりながらも、毎日カラオケに通って練習したはずなんです。

(また来たよあのオヤジ、キモッ)

とか、バイトのティーンエイジャーに笑われた日もあったでしょう。

想像ですが。

 

其の甲斐あって、

彼はその芸で世界トップクラスのボイスパフォーマンスを習得した。

自信を持ってオーディションに挑んだ。

会場も、審査員も反応は良好だ。 良し!

そして、いよいよ審査。

 

審査員A 「面白いね、面白いけどそれだけ」

審査員B 「もう一回聞きたいかと言われればNOだね」

審査員C 「言葉を繰り返してるだけでしょ?」

審査員D 「この芸で君が勝ち進んでいく姿が想像出来ない」

 

(こいつら鬼か… ダイレクト過ぎんだよアメリカ人め。鬼畜米め!)

テレビを見ながら、少し「はだしのゲン」になりました。

ということで、彼は見事に予選落ち。 彼は失敗しました。

勝ち進んで行く形式のこのオーディションで、勝てる芸では無かったのです。

 

映画のエコー役オーディションとか。

一発芸選手権的なものなら勝負出来たかもしれない。

でも、ここで披露する芸では無かった。

 

目標が勝つことならば、それに合った方法をまず選ばなければいけません。

何を手段とするのか、 その手段は欲しい目標に合ってるのか。

手段を会得するには、時間も労力も金も掛かります。

人生とは時間であり、時間は有限です。

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しかし、

10代が闇雲に突っ走るのと、僕ら40代が何か始めることは、

違わなければなりません。

今まで生きてきた知識と経験をフルに使って、最短で走らないと、

息切れもするし下手したら倒れちゃう。

頑張ります!

努力します!

寝ずにやります!

今のその頑張りは、ちゃんと方向は合ってるのか。

手に入れたスキルは目標達成に役に立つのか?

せっかく自分の為に時間もお金も投資するなら、

とりあえずやってみる。

から一歩引いて、俯瞰して確信してから始めるのが僕達大人のやり方です。

 

成功するには失敗しろと言います。 僕もそう思う。

ただ東に向かって行きたいのに、西に走り出しちゃダメ。

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そんなONE PIECEのゾロみたいな奴いないとは思いますが、

最初間違えると、そこからまたスタート地点に戻って来なければいけないんですよ。

これでは時間がいくらあっても足りない。

 

東に行きたいなら、東の方向に向かって走り出さなければダメ。

途中で転んだり、足挫いたり、寝ちゃったりするのはイイと思う。

また、歩き出せばいいから。

西に突っ走ってくとしんどいよー。 スタート地点に戻ってくるの(笑)

じゃあ自分はどっち行けばいいんだろう?

東西南北、道は死ぬ程あって、

どの道も大変そうだけどその先にあるものはどうやら全部魅力的だ。

じゃあとりあえず、目の前に南の道があるからコレで行くか!

このノリは10代20代はオケ。 でも、僕らはもう間違えた経験がある。

それを踏まえた選択をしないと、身体も精神も持たない。

 

何かに一生懸命になったけど、結果が出なかった経験がある人なら、

僕の言ってることわかるはずです。

どっちに行けばいいのか?

どっちの方向が自分には合ってるのか?

本当に自分はこっちに行きたいのか?

あなたに合った道は、あなたが選んだ道とは違うこともあります。

 

僕も最近、ある人に気付かされました。

本当は何をしたいのか。 何が出来るのか。

自分探しの旅に出るより、

自分が何者か探してくれる人に会う。

その方がよっぽど正確で、早い。

基本的に、人は他人に興味ないです。

 

自分以外の誰かに、自分を見てもらうことは貴重であり、

財産ですね。

 

 

死ぬ程努力した事の先で、報われる為には

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