【「視点を変える」より、「視点を持たない」という離れ技】

facebookで面白そうな本を勧められいて、思わずKindleワンクリックで購入したのが、これ。

 

 

タイトル通り、全盲の人はどんな世界で生きてるのか?

という、単純に「好奇心」をそそられて買った本です。

まあ倫理的な事とか色々あるとは思いますが、そういうの全部すっ飛ばします。

 

この本は、

生物学的な見方から

生まれつき目が見えない人は、脳裏にどんな映像が流れてるのか?そもそも映像みたいな概念は存在するのか?

みたいな事が、わざと「好奇の目」という言葉を使って書かれてます。

で、半分くらい読んだんですが、

 

めっちゃ面白い!!

コンサルをしてると、お決まりの様に言ってしまうのが「色んな視点で物事を見ましょう」みたいな事。

ぼくも感覚では分かるけど、具体的に「こうすればいい」みたいのは、上手く伝えきれてないかもしれない。

ところがこの本を読んで、そんな概念がぶっ飛んだのが、この部分。

 

「目が見えてるから、視点という自分の場所を確保することになる。見えない世界では、視点という考え方が無い」

 

おお・・・これは、

感動です。

 

確かに、視点を変えるには自分があちこち移動しなきゃいけない訳で、

その移動方法が解らないと、多角的な視点なんて身に付かない。

ところが、「初めから視点が無い世界」とは、例えて言うと「世の中のすべてを俯瞰してる世界」みたいな事。

もし、物事を全部俯瞰して見る事が出来れば、世の中の全てが理解出来てしまうんじゃねーの?

って、ちょっと思った訳です。

 

例えば、

富士山と聞いてどんな絵が浮かぶかというと?

ハの字型の三角にてっぺんが少し平らな感じの絵が浮かびますよね。

こんなやつ。

illustrain03-oshougatu06

つまり二次元の世界です。

ところが、見えない人は頭の削れた三角すいとして、富士山を認識してるらしいのです。

勿論絵では無く、富士山の説明を受けて、三角すいを手で触った感じの「認識」です。

こんな感じかな?

rimg2497

これは三次元の世界。

僕らも、頭の削れた富士山が三角すいの形をしてる事は知ってますが、

認識してるのはハの字富士ですよね?

だから僕らは、

「富士山の絵を描いて下さい」

と言われると、二次元的な三角形の絵しか描けない訳です。

 

もっとわかりやすかったのが、

ある学校で全盲の生徒に粘土で壺を作らせた時、

壺の外側でなく、内側に飾り細工を作り始めたという話です。

 

わかります?

 

この発想というか考え方って、目が見えてる人間には無い発想、つまり僕らの世界でいう「視点」が違う訳です。

この二つを読んで、何となく目が見えない人の見え方が、1ミリくらい解った気がして非常に面白い。

そもそも普通の人には、物事を俯瞰するという考え方すら無い人もいます。

一方的な物の見方だけで、

良い悪い、正しい間違い、美しい醜い、知ってる知らない、成功失敗を語りがちです。

 

もし、この「視点を持たない」という考え方を、強制的に視点を持ってしまう「見える世界の人々」が理解すれば?

これは非常に多くの悩みが解決されますよ。

 

  • まず、対人関係においては、その人全体が見えるので、嫌いな人が減ります。
  • 何かにチャレンジする時に、失敗したら怖いの「怖い」が無くなります。だって、ちゃんと上手くいく事も見えるから。
  • 自分のことも俯瞰出来れば、今まで見えなかった才能や長所が全部自分でわかる。

 

凄くない!?

え?よく解らない?

 

「じゃあ目が見えなくなればいいの?」

とか思っちゃったあなた。絶対読んだ方がいいです(笑)

面白いです。

ぼくはこの見えない世界に興味が湧きすぎてこんなところに行って来ました。

ダイアログ ・イン・ザ・ダーク東京

12742751_753763491425065_5407904931236088683_n

ひとつ新しい世界が見えた気がします。

 

 

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」を好奇の目で読んでみた

コメントを残す